法令遵守とは、簡潔に説明すると法令(社会のルールを)をきちんと守るということです。介護業界には、労働基準法などの介護施設が守るべき法令だけでなく、介護職に就いている方が遵守すべき法令もあります。
1つ目は、介護保険法です。介護保険法とは、介護が必要な状態になった人でも、自分自身を尊重し、自立した生活を続けることができるようにすることを目的として制定された法令です。
2つ目は、老人福祉法です。老人福祉法とは、社会の進展に多年にわたって貢献してきた老人が、生きがいを持ちながら、安らかな生活を送ることができるように保障することを基本理念とした法令のことです。
3つ目は、高齢者虐待防止法です。高齢者虐待防止法とは、高齢者の尊厳を守るために、高齢者への虐待防止を定めると同時に、擁護者への支援を促進することで、高齢者の利益や権利を守ることを目的として定められた法令です。
そして4つ目は、個人情報保護法です。個人情報保護法とは、個人の権利利益を守るために、個人情報を利用する際は、配慮が必要であることを定めた法令のことです。
介護業界で働くうえでは、上記の法令を遵守する姿勢がとても重要です。これらの法令を遵守できなかった場合、コンプライアンス違反となり、違犯した介護職だけでなく、企業全体の問題として扱われてしまうので注意が必要です。
法令を遵守するには、日々の心掛けがとても大切です。時には自分の仕事ぶりを振り返って、法令に違反した行動をとっていないかどうか確認を行うようにしましょう。